5年前に初めて広島を訪れた時から広島が好きになりました。特に豊島大橋にとても惹かれました。
それから10回以上訪れましたが「どこが」ということではなく、人の優しさ・強さに触れ、それがどこから来たものなのか知りたくなりました。
最初は豊島大橋の見える場所に移住したかったのですが、仕事をすることを考え広島市内に住居を決めました。先に住む場所を決めて、埼玉にいる時から仕事を探していましたが希望していた事務職は全く決まりませんでした。
結局移住してから現在の仕事先が決まりました。
車で移住してきたのですが、高速道路で広島県に入った途端に涙がボロボロ出てきたのを覚えています。はっきりした理由はわかりませんが、やっと広島県民になれるって気持ちやそれまで支えてくれた人たちへの思い、送り出してくれた息子と娘への感謝の気持ち、そんないろいろなことからかもしれません。
他県からの移住ということで2週間の待機期間があり、単身ということもあったため一時孤独と戦っていました。
それでも仕事を探すためにお世話になっていた「ひろしましごと館」の女性の方が相談に乗ってくれたりしたおかげで乗り切れましたし、何よりも広島の景色が心を癒やしてくれました。
なので孤独との戦いの中でも戻りたいとは一度も思いませんでした。
50歳を過ぎて、ましてや単身女性の移住にみんなは不思議がりますが、子育ても過ぎ、今だからこそ自由に動けると思って決断してよかったと思います。
ただ私のように貯金もほとんど使い果たし暮らし始めると起動に乗るまでは大変でした。はっきり言ってお給料も埼玉と比べると同じ職業でも6万ほど下がりましたし。
あと広島市中区は家賃よりも駐車場代がとても高いのでびっくりしました。
広島の人の優しさと強さを知るためにも、そして広島を大切に思っていきたいため、原爆被爆体験者の方々のお話を語り継ぐ勉強をしたいと思っています。