私の出逢ったご縁
2018年、種子法改正のニュースを聞いた。今まで行って来た、植物の種を採る自家増殖が禁止されるというのである。
私は、これをきっかけに農に関わる暮らしをしたいと思った。
それは下の子が18歳の頃であった。
その頃、私はシングルマザーで福祉の仕事をしながら、子供たちを育てていた。
そんなある日18歳の息子が言った。
「おれ高校辞めて働くわ」
私は
「それなら半年後に家を引き払うから、それぞれの人生を責任もって生きよう!」
と息子に告げ、荷物を減らし自分探しの旅に出る事にした。
神戸、岡山、九州、四国とゲストハウスに泊まりながら情報を集めた。
そのうち、ボラバイトやウーフという制度があることを知って、住み込みをしながら移動する様になった。
農家に住み込み、自然食を学びながら自然農の手伝い、田植え、いろいろな暮らしと仕事を、短いスパンで経験した。
収穫作業や田植えなどの肉体労働は当時44歳、未経験の体にはそうとう応えた。
そんな中、大崎上島で私らしい暮らしが見つかった。
島に行ったきっかけはトマト農家の住み込みのボラバイト。
次に露天風呂が絶景のホテルに、リゾートバイトのアプリから申し込み、仲居として働いた。
それからシェァハウスで若者と暮らし、島の福祉会の訪問介護の仕事に就いた。
物事が次々とうまく進んで、畑が見つかり、農業の研修先が見つかり、結婚相手までも見つかった。
順風満帆。今では持ち家を利用して、ゲストハウスを運営している。
その新しい暮らしの中では、季節ごとの果樹を栽培し農に関わると言う目標が達成できた。
季節の食材を畑から収穫し、料理する喜びはまさに私が求めていた世界だ!
島に来た時、出逢った人が言っていた「みんなの故郷!大崎上島!」を私も今では胸に刻み、移住してきた人たちを支援する活動も行っている。
これからも何かが起こる、そんな期待感を心に抱きながら、より自分らしい生活を今も求め続けている。