2021年夏に東京から広島に移住したCGデザイナーのカワバタです。以前は東京やカナダのゲーム会社で3Dキャラクターを作るお仕事をしていました。出身は大阪でその後仕事で横浜、東京と主に都市部を転々とし、数年前にカナダのトロントにも2年ほど住んでいました。
受賞アーカイブ
意味や理由よりも大事なもの
~アラフィフ夫婦の広島移住決断までの道のりと現在~
ちょっとだけ長くなりますが、アラフィフで子供がまだ小さい(転居時、長女9歳、同、長男4歳)私たち夫婦が移住するまでの経緯を書いてみました。
夫49歳、妻46歳、子ども2人の家族の移住。夫は「(履歴書に書ける)資格なし、車の免許なし」。普通に考えればハードルは高いはず。でも、KHMさんは自分に合った資格を取り、免許も取得し、仕事や住まいを見つけます。それが可能なのは、経済規模も自然も、そして人間関係もちょうどいい具合にミックスする広島だからこそでしょう。夫妻揃って趣味のものづくりやサイクリングも楽しむ姿に、勇気づけられる方も多いはずです。
内気な自分の移住のはなし
東京から家族で安芸郡坂町へ引っ越してきた。
友人や親戚、不動産屋さんからも「広島県にご家族がいらっしゃるんですか?」と聞かれたけれど、わたし自身なんの縁もなく、夫が広島のお好み焼きが好きで、その上 大の釣好きであるのが理由でここまでやってきた。
縁もゆかりもない広島の坂町に家族で移住した3人家族。夫が広島のお好み焼きと釣りが好きで、その思いを優先して広島へ移住しました。喜んだのは夫だけではなく、人見知りの妻も、気さくな坂町の人々に支えられ、移住に対する不安は、田舎暮しに対する偏見によるものだったと、気がついたようです。何よりも2歳の息子の目がパソコンから自然や環境などに向き始め、忙しくなったことに喜びを感じられています。家族3人の生活スタイルの変化を通して、移住先として人気の広島の一面を実感させられました。
よう来ちゃった。
我が家はシングルファミリーである。
無謀にも、シングルファミリーのIターンをやってのけた。
実家がある新潟から離れての、Iターンである。たまたま仕事で1~2か月に1度出張で広島県に来ていたというだけで、直感で流れ着いたのが尾道。
どこの土地の方でも包み込んで受け入れてくれる尾道の街についてほんまともみさんの移住体験を通して疑似体験したような作品で、心がポッと暖かくなりました。タイトルにもある「よう来ちゃった。」という言葉が広がっている尾道の日常が浮かんでわたしもまたそろそろ尾道に行かにゃいけんわ〜
勢いで来たはいいけれど
創作・表現をする身として、唯一無二の自分の表現手段を失う恐怖や、失くしたときの所在のなさなど、共感しました。それでも「広島の街がいい」と思えて暮らせること、そして、かつて目指したものとは違っても、大切にしてきた「描くこと」によって見出せた一歩は、カリもっちさんにとって広島だからできたことだと思います。普遍的ではないですが、移住による心の動きは、同じ土地で暮らす広島の方々にとってもきっと宝物です。
コロナ禍を期に、リモートワークという新しいワークスタイルが始まり、時間ができて「人生において何が重要か」が明確になったカワバタさん。それは、家族との時間であり、快適な住環境であり、リフレッシュできる環境が近くにあることだ、と気づいたとのことです。これを実現するために、直感を信じて広島へ移住したCGデザイナー。移住を「何かを実現するための手段」ではなく、「この街の人当たりが好き」のような、感覚的な基準で移住先を探すことがモチベーションを高めると話しています。さらに、土地が人格形成に与える影響も大きいとも言っておられ、こうしたことから、広島を選ばれたようです。広島移住の人気が納得できる一文でした。