HIROBIRO.ひろしま移住ストーリー2021 〜先輩移住者からのメッセージ募集〜 HIROBIRO.ひろしま移住ストーリー2021 〜先輩移住者からのメッセージ募集〜

このちょうど良さが心地良い。5つの都府県に住んだ私目線の広島暮らし

みくにさん
千葉県から移住

こんにちは。
広島でタウン情報WEBマガジン「ペコマガ」を運営する株式会社フムフムで働いている、みくにです。

「広島県」といえば、どんなイメージをお持ちでしょうか?
宮島?平和記念公園?お好み焼き?

数年前の私もそれくらいのイメージしかありませんでした。

20歳になるまで広島どころか中国地方に足を踏み入れたことのなかった私が、広島で暮らして広島で働くことになったお話と、広島の魅力について話したいと思います。

移住のきっかけは結婚

私が広島に移住したきっかけは「結婚」でした。
「よーし!広島に移住するぞー!」といった決意などは特になく、結婚する人が広島に住んでいたので、「私も広島に住むのかー。」といった流れでした。

私の実家は福井県にあります。(福島や福岡を間違えられますが、福井です!)
中学卒業と同時に実家を離れ、岐阜県の高校で3年間を暮らしました。
その後、京都の大学に進学し、東京の会社に就職。
結婚を機に広島へ…という感じで、様々な場所を転々とした10〜20代前半でした。

もともと、新しい場所に行ったりチャレンジすることに抵抗のないタイプでもあったので、広島への移住は自分の中でスムーズに受け入れられました。

移住する前と後

広島で住み始めるまでに、広島を訪れたのはおそらく3回ほど…。
それでも自然と広島で暮らそうと思えたのは、私と広島の空気感が合っていたからだと思います。

一度広島を訪れたことのある方なら感じてもらえたと思うのですが、広島は川の街です。川沿いには木々が立ち並び、どこへ目をやっても自然があります。
海の近くで育った私は、水が近くにある環境にとても安心感を覚えました。

また「思ってたより都会だな」と感じました。必要なものがぎゅっと詰まっている感じ。

そんな印象が強かったので、移住前に不安に思うことは特にありませんでした。

また、仕事に関しても当時は新卒で就職した会社を辞めて、フリーランスのライターをしており、場所に囚われる仕事ではなかったというのも移住のハードルを下げた1つの理由です。
WEBデザインのスクールに通ってみたり、デザイナーの方と繋がったりと、東京でしかできないようなことが既に自分の中で満足できるレベルでできていたのも大きいです。

なんとなく「私の働き方、このままでいいのかな?」と思っていたところだったので、環境を変えてみたい気持ちもありました。

そしていざ、移住!
新しい場所へ向かうのってドキドキしますよね。
今でも広島に住み始めた日のことは覚えています。
東京から新幹線で4時間。これまで住んできた岐阜や京都を通り過ぎながら、懐かしい気持ちで過ごしました。

引っ越して1週間ほどは諸々の手続きで外に出るくらいでしたが、飽き性な私は家でひとり仕事をすることが辛くなってきました。

そこで、東京での知り合いに紹介してもらった広島の会社の方とお会いすることに。これが今私が働いている会社です。

結果的に見れば、移住して1週間で就職先を見つけたことになります…!
素晴らしいご縁に恵まれ、運が良かったなと思っています。

移住をして感じた、広島のちょうどいいところ

今となっては広島出身の夫よりも広島に詳しくなってしまった私ですが、県外から来たからこそ分かる広島の魅力を多々感じています。

1)人との距離感がちょうどいい

家族や職場など、他人との距離感って生きていく上で大切だと思っています。 私はひとりぼっちは寂しいけど、干渉されすぎるのも嫌。という面倒なタイプです。

私が育ってきた場所は、福井県の中でも田舎の方です。
近所の人はみんな家族のような感じで、家の鍵もほぼ開きっぱなし。どこの誰が結婚したとか離婚したとか、どの大学に受かったとか落ちたとか。すぐに情報が回ってしまいます。(誰が流してるのか…)

田舎暮らしの良さでもある「人とのコミュニケーション」ですが、私にとってはまだハードルの高いものでした。

逆に、東京のような都会ではそのようなコミュニケーションは必要ありません。だからこそ、自分でコミュニティーを作っていかなければ簡単にひとりぼっちになってしまいます。また、人の入れ替わりも激しいです。
日々の流れが目まぐるしく、私には「ちょっとついていくのが大変だな」と感じていました。

広島はそのちょうど中間のような雰囲気でした。(あくまで私の個人的な感想なのですが…)

余所者を跳ね除けるような雰囲気もありませんし、話してみると県外出身の方も本当に多いです。
近すぎず、遠すぎない。私にとって一番居心地のいい雰囲気が街全体にあるのが、広島の好きなところです。

2)観光スポットがちょうどいい

ご存知の通り、広島には宮島をはじめとした観光スポットがたくさんあります。
修学旅行で訪れるような場所に、気軽に行ける暮らしが気に入っています。

広島市に住んでいる私目線ですが、近いところで宮島。少し足を伸ばして尾道や意外と穴場な庄原、竹原など、週末の日帰り旅にぴったりなスポットがたくさんあって飽きません。

今はこのご時世、中々出かけることが難しいですが、早く日帰り旅をしたいなと思っています。

観光地、という点から見れば、大学時代を過ごした京都は日本有数の観光地です。
京都で暮らした日々も、様々な寺社仏閣を巡ったり、季節を感じたりと素晴らしいものでしたが、何よりも人混みがすごいです。特に桜の季節と紅葉シーズン!
観光地が密集しているので、普段バスで20分の場所にも1時間ほどかかります。

その点、広島は宮島なら宮島まで行ってしまえば、島内は徒歩で移動できるし、尾道も基本は徒歩でぶらぶらできます。スポットが点在しているので移動で困ることはあまりないなと感じています。

3)交通機関がちょうどいい。路面電車が便利!

広島といえば、路面電車のイメージが強いという方も多いのではないでしょうか? 実際に暮らしてみると、路面電車なしの生活は考えられないほど、毎日の生活に路面電車があります。

東京で働いている時に、私が最もストレスに感じていたのが満員電車でした。
駅員さんにぎゅうぎゅうに押されて、知らない人とぴったりくっついて過ごす数十分…。
通勤は電車が必須だったので、満員を避けるため毎朝4時に起きて6時の電車に乗っていました。

田舎娘にはこの毎日が耐えられずに1年足らずで会社を辞めてしまったのですが、広島に来てみると通勤が本当に快適!
もちろん混む時間はありますが、ぎゅうぎゅうになることはありません。

広島での通勤は路面電車を使っていましたが、少しのんびりなところと遠回りなところを含めて車内は快適でした!(ほぼ座れるのでニュースを読んだり、仕事のタスクを洗い出したりと時間を有意義に使えました)

ちょうどいい暮らしやすさが広島に

実は最近、広島市内(でも少し郊外)に家を建てました。これまでは路面電車が主な移動手段だったのが車に代わりました。
7年ほどペーパードライバーだった私は、まさに今運転の練習中です!

広島の中心部以外で暮らす場合、車は必要かなと思います。
バスで行けないこともないですが、車が断然便利です。

この点は、都会に比べて不便になってしまいます。
ただ、最近気づいたことは「車社会でも初心者に優しい」雰囲気があることです。
私と同じく県外から来られた方は、クラクションの少なさに驚いたんだとか!

なので、私のようにペーパードライバーの方でも安心して運転できると思います。(たぶん…!)

仕事柄、広島の様々な施設やお店を訪れることが多いのですが、みなさん「広島が好き!」という気持ちを強く感じます。
好きなコーヒー屋さんを見つけたり、お気に入りの服屋さんで店員さんと仲良くなったり…

広島に来てからの生活は、ただ生きるだけでなく“豊かに暮らす”ことが自然とできています。
それは、広島という場所が私に合っていたから。

昨年、出産をして絶賛子育て中の毎日を送っていますが、子育てをしていても広島という土地の魅力に改めて気付かされることもたくさんあります。

いろいろな場所で暮らしてきましたが、「ずっとここで暮らしたい」と思えた場所は、実は広島が初めてです。
これからも、仕事だけでなくプライベートでも広島の魅力を見つけていきたいなと思っています。

受賞作品