広島電鉄株式会社
原爆投下からわずか3日後に走り出し、市民の希望になった公共交通機関
広島を象徴する緑の車体。
通称「ひろでん」。
時代、時代に軌道を合わせ、常に進化するレールを走り続けています。
いくつもの困難を市民とともに乗り越える
広島市中心部で見かける緑や黒の色とりどりの車体の路面電車は広島の生活交通の要であり、「ひろしまの象徴」となっています。
この路面電車を運行する広島電鉄株式会社。「これまでの道のりは決して平坦ではなく、大きな困難を地域とともに乗り越えながら市民と築き上げたもの。だからこそ、地域に恩返しをしたい」椋田社長はそうおっしゃいます。
原爆投下やモータリゼーションの波を越え
昭和20年のあの日。支柱は倒壊し、車両も約9割が被災。しかし、それからわずか3日後、いつ崩れるとも分からない木造の橋を渡りきり、電車は市内を走りだしました。
多くの市民を勇気づけたこの出来事は、社員だけで成しえたことではなく、地域の人々の支援があってのことでした。
そして昭和30年代のモータリゼーションの波。自動車の急激な普及によって路面電車は危機に瀕します。
しかし、排気ガスによる環境汚染問題の解決に貢献できるのは路面電車であるとの確信のもと、国に強く働きかけを行い、軌道内は路面電車優先とし、日本全国の路面電車を集め、活用しつつ、広島電鉄独自の車両を開発するなどして、さらなる発展につなげたのです。
広島を面白い街にしたい
そして今、少子高齢化は地域社会に大きな変革をせまっています。
公共交通機関は「利用者」がいなければ成り立ちません。
人口が減り、企業はテレワークを進め、通勤、通学のために電車やバスに乗る必要は少なくなるかもしれません。
だからこそ、公共交通を通じて、にぎわいのある街づくりをしていきたいのです。
「インバウンドなどの旅行者、免許を返納した高齢者、車を持たない若者も増えていますね。そんな人たちが移動して楽しめるような面白い街にしていきたい」と椋田社長はおっしゃいます。
多様な文化を広島に取り入れる
広島らしいユニークさを出していくためにも、海外や県外など、広島とは違う文化で生活をした人に活躍してもらったり、市街地と山間部の交流人口を増やすなど、多様な価値観のなかから新たな文化を生み出したいと椋田社長は語り、次のようにおっしゃります。
「チャンスを掴め、そのためにチャレンジし、チェンジしろ、
私も常々こう思うのです。広島の魅力を街づくりとつなげることでどんどん変わってきます。
そして、路面電車を21世紀に地域とともに発展し、持続できる公共交通機関にしたい、広島を面白い街にしたいのです。」
会社情報
設立 | 1942年4月10日 |
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所在地 | 〒730-8610 広島県広島市中区東千田町二丁目9番29号 [MAP] |
従業員数 | 1,780名(2020年3月31日現在) |
事業内容 | 主要事業 1.鉄軌道事業 2.バス事業 3.不動産事業 |
電話番号 | 082-242-3531 |
URL | https://www.hiroden.co.jp/ |
採用情報
募集人数 | 広島電鉄株式会社リクルート情報をご確認ください https://www.hiroden.co.jp/recruit/index.html |
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