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株式会社タテイシ広美社

山と川に囲まれたものづくりの町で、
世界の人々を一目で惹き付ける
情報伝達ツールをつくる

総合情報伝達企業 / 府中市

人口4万人ののどかな山あいの町から、最先端でクリエイティブなものづくりに挑む「総合情報伝達企業」。

ワンストップ、フルオーダーメイドの製品開発ができる事を強みに国際的な仕事を多数手がけています。

UPDATE 2025/02/17

広島空港から車で約40分、広島県の南東部に位置する府中市。のどかな山々や清流に囲まれた府中市は、人口約4万人の小さなまちでありながら、木工家具や味噌、繊維、機械などさまざまな分野の最先端で活躍するものづくり企業が集結しています。

屋内外看板やサイン、デジタルサイネージやLEDビジョンなどを自社開発・製作している株式会社タテイシ広美社もその一つ。1977年に立石克昭会長が「まちの看板屋」として創業した同社は、いち早くデジタル技術を導入したことで全国区の「総合情報伝達企業」へと発展。成田空港をはじめとする日本の玄関口、大阪城などの有名観光地、世界的なラグジュアリーブランド、さらにはスポーツ国際大会まで、高い技術と品質を求められるクライアントを相手に、最適な情報伝達ツールを提案・納入しています。

店舗や施設の魅力を伝えて認知度や集客アップに繋げる「商業サイン」と、方向や距離、混雑状況などを表示してスムーズな人の流れを作り出す「誘導サイン」の両分野において豊富な実績とノウハウを持つ同社は、スポーツ国際大会13会場の装飾設計・デザインを受注 。また電子ペーパーやLEDビジョンを使ったカウントダウン看板を企画・製作しました。

2017年に2代目社長に就任した立石良典さんは「府中市を拠点に、国際的な祭典の仕事を手がけたいという想いがありました。受注が決まってからは、オリンピック事業のデザインルームを本社内に設置し、地元デザイナーとも協働しながら取り組んでいきました」と振り返ります。

自然に触れながら、最先端の仕事に打ち込める

タテイシ広美社の強みは、デザインから設計、ソフト開発、製造、施工、メンテナンスまで請け負うワンストップ体制。

「都会ならデザインだけ、設計だけでも勝負できるかもれしれませんが、地方の企業は全てをカバーできなければ生き残ることは難しい。でも、『まち一番の看板屋』として50年近く培ってきたこの総合力が、全国に打って出るチャンスを与えてくれるんです。『こんなもの作れないかな?』というアイディアをすぐ自社でカタチにできるスピード感が、私たちの武器となっています」
と立石社長は語ります。

「首都圏の大手クライアントとの仕事は超一流のレベルを求められ、多忙を極めます。だからこそ豊かな山に囲まれ、四季を感じられる立地環境が魅力になる」と立石社長。

「行き詰まったときは窓の外に広がる四季折々の自然風景を眺めればリラックスでき、良いアイディアが浮かびやすくなります。広大な自社工場で存分にものづくりができることも、クリエイティブな仕事をしたい人にとっては良いのではないかな。自然豊かなまちでありながら、飛行機を使えば東京まで約3時間半で行けるという利便性の良さもメリットですね。お客様にトラブルやイレギュラーが起きた際は、すぐに駆け付けて対応できますから」。

都会の窮屈さに疲弊しているけれど、キャリアを諦めたくはない。都会と田舎を行き来しながらスケールの大きな仕事を成し遂げたい…。タテイシ広美社は、そんな人が存分に力を発揮できる会社なのです。

会社を成長させるのは、多様性に富んだ人材

タテイシ広美社が大切にしていることの一つが、多様性に富んだ人材とともに挑戦を続けること。ゼロから新しい仕事を作り上げていける人が集まり、他業種からの転職者も多数活躍しています。東名阪のクライアントが多いこともあり、広島県プロフェッショナル人材戦略拠点とも連携しながら、UIターン移住者に重きを置いた採用活動を行っています。

立石社長自身も、愛知県出身のIターン移住者です。前職の大手印刷会社で東京勤務と上海駐在を経験後、府中市へ移り住み、2013年に妻・立石理恵専務の家業であるタテイシ広美社に入社しました。

「さまざまな経験やスキルを持っている人々が集まれば、新規事業や難しい課題に対しても『こうしたら実現できるのではないか』と多角的にアプローチでき、突破口が見つかるものです。また、他業種からの視点は業務改善のヒントにもなります」。

2022年に正社員として入社した営業部のTさんも、埼玉県からの移住者です。旅行で訪れた尾道市に惚れ込み、「ここに住もう!」と心を決めたといいます。

「“海なし県”の出身なので、海も山も近い尾道に心惹かれました。飲みに行くことが好きなので、尾道の飲み屋さんは店主とお客さんがフレンドリーなところも良いなと感じて。移住者も多い土地柄、なじみやすそうだと思ったんです」。

埼玉在住時は東京の職場まで片道1時間かけて通勤していたことから、移住後も尾道から片道1時間圏内の転職先を探して見つけたのが、尾道の隣町・府中市にあるタテイシ広美社でした。

「入社前に一日体験をさせてもらったのですが、個性的なスタッフが多いなという印象でした。地方企業はベテランの方々が多いイメージでしたが、社内をぱっと見渡しただけでも20代~30代の若手が多くて。前の会社よりも平均年齢が若い気がして、働きやすそうだと感じました」。

Tさんが抱いた印象の通り、従業員の平均年齢は30代前半。つまり、子育て世代が多いということでもあります。同社はUIターン人材の強化と並行して、2018年から子育て中の地元女性たちも積極的に採用し、フルフレックス制の整備など家庭と仕事を両立しやすい職場づくりを進めています。また工場には最新設備を導入し、作業台の高さを低めに設定するなど、性別やハンディキャップに関係なく作業できる環境整備にも取り組んでいます。

こうした働き方改革によって、10年前は20数名だった従業員数が今では140名まで拡大し、女性従業員も増加したことで男女比は1:1となりました。上下関係がなくフランクな社風で、若手から再雇用のシニア層までがイキイキと働いています。

Tさんも入社後に1年間の産休・育休を取得し、復帰後は時短勤務で働いています。

「柔軟に対応してもらえたおかげで産休にも入りやすく、休業明けもスムーズに復帰できました。制度に人を合わせるのではなく、人に合わせて制度や環境を変えていく会社なんですよね」。

従業員がさらに意欲的に働けるよう、同社は5段階の評価制度を導入するとともに、売り上げ利益の開示にも踏み切りました。

「利益開示は中小企業にとって勇気のいることですが、社内で数字を共有することで利益改善が進み、過去最高額の決算賞与を出すことができました。経営陣だけでなく、みんなで利益を出してみんなで収入アップしていこうよ、というスタンスです」と立石社長は話します。

創業以来赤字を出さず、2024年度の年間売上予測は20億円と、10年前の6倍以上を達成するタテイシ広美社。「大企業並みの待遇と可処分所得で自然に囲まれた暮らしができること」を目標に掲げ、業界でも指折りの給与額を誇ります。

「能力があればすぐにプロジェクトマネージャーに登用しますので、若い人はさらに上を目指すことができます。今の職場では正当に評価されていないと感じている人や、自分の実力をとことん試してみたい人は、ぜひ当社に来ていただきたいですね。貪欲に挑戦できる環境は整っています」。

毎年社員全員で投票して選出するTATEISHI of the YEAR.
ムードメーカー賞 リスキリング賞 シークレットヒーロー賞など複数の部門でMVPを選出します。

MVP投票を通じて、普段言えない「ありがとう」をメンバーに伝える良い機会となっています。

急激に社員数が増え、お互いの名前や顔が一致しないことも。プライベートの推し写真を掲示しコミュニケーショ
ンのきっかけを作っています。

タテイシ広美社が手掛けた全国の作品を廊下に掲示しています。家族旅行先でも作品を目にすることも。
家族に自慢できるところがいいところ。

培ったスキルを活かし、自分の仕事が“目に見える”喜び

入社年数や年齢に関わらず活躍できる職場で、Tさんは入社半年で大手銀行の看板リニューアルのプロジェクトマネージャーに抜擢。西日本の全支店の看板をかけ替えるためのリサーチ、見積り、デザイン、外注施工の手配を担当しました。

「前職は不動産会社で新築マンション・戸建ての営業と、アプリやメルマガを作る部署でマーケティングなどを行っていました。畑違いの転職で最初は分からないことだらけでしたが、社内に各分野のプロフェッショナルが揃っているので不明点はすぐに解決できました。部署を越えた交流イベントや委員会制度のおかげで、他部署の方々にも相談しやすい雰囲気が出来上がっているんです」

前職時代にエクセルの関数を使ってマーケティング分析を行っていたTさんの経験は、タテイシ広美社でも活かされています。大手ナショナルチェーン店である日本ケンタッキー・フライド・チキンのドライブスルーサイネージの製作・施工を担当した際は、北海道から沖縄まで全国の店舗の施工月や金額をエクセルで管理し、店舗名を入力すれば自動的に見積書が作成できるシステムを自作したといいます。自分で予算管理や施工管理ができることで、仕事のスピードアップに繋がっています。

Tさんは転職後の変化について、こう語ってくれました。

「東京時代はあくまでも自分は会社の歯車の一つというか、私の仕事が社会にどう繋がっているのか実感しづらかったんです。けれど今は自分の裁量でものごとを決めることができ、看板やデジタルサイネージという“目に見えるもの”を作って、それが社会の役に立っていることも“見える”ので、やりがいを感じます。都会を離れるときに抱いた『仕事のレベルが落ちるかも』『友達と疎遠になるかも』といった心配は杞憂でした。今は東京時代よりも大きな仕事を任され、努力をきちんと評価してもらえています。それに、住む場所が変わっても大事な人たちとの繋がりは薄れないことを知りました。月に1度は出張で全国を飛び回っていますが、そこに抵抗はないですね。各地のおいしいものを楽しんだり、関東出張時には地元の友達と会ったりしています」。

現在はより子育てしやすい環境を求め、府中市から車で30分ほど北上した世羅町に引っ越したTさん。プライベートでは豊穣な田畑に囲まれた山間地域でのスローライフを楽しんでいます。

「世羅夢公園という大きな公園に行ったり、府中の河佐峡で川遊びをしたり、家族で自然を満喫しています。子どもが無料で遊べる場所が多いのも広島県の魅力です」。

未来をちょっと良くする企業でありたい

災害停電時でも72時間以上表示更新できる「電子ペーパー」を使った災害情報表示システムが行政に採用されたり、環境に優しい有機薄膜太陽電池を3社共同で開発し、それを用いたモニュメントが大阪万博会場に設置予されたりと、新たな製品を生み出し続けるタテイシ広美社。
近年は看板製造・施工で培ったノウハウを活かして電気自動車のEVスタンド製造事業を展開し、製造拠点として第3・4・5工場を府中市内に新設するなど、さらなる躍進を続けています。

「世の中にあったらいいな、というものを今後も開発していきたいですね。消費者の方々に『あってよかった』と喜んでいただけるものを作っていかなければ意味がないと考えています。北極からホッキョクグマがいなくなることや、国内で埋め立てゴミが増え続けていることに対しても心苦しさがあり、企業として少しでもできることはないかと、ソリューションを常に探しています。府中市を拠点に新しいことにチャレンジし続け、会社を成長させることで地域の人口増加にも貢献できればと思っています」。

会社情報

設立 昭和 61年7月
所在地 広島県府中市河南町114
URL https://t-kobisha.co.jp
URL ひろしまワークス
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